ユールサバト(魔女の冬至)を楽しもう


ベイビーウィッチ(小さな魔女)のみなさん、こんにちは!

12月と言えばクリスマスシーズンですね。

でも、魔女は異教徒(pagan)だからクリスマスは関係ない、と思いましたか?

実は魔女もこの季節にお祝いをします。




ユール(yule)と言って日本で言うと冬至のような行事です。

その歴史はクリスマスよりも古く、古代ゲルマン民族の祭りに由来します。

北欧ではクリスマスのことを今でもユールと呼びます。

1年のうちで最も日の短くなる日に太陽のお祭りを行うことで、ふたたび太陽の力を取り戻し、長い冬の間の光や希望を願います。



魔女たちのユールのお祝いはどんな風にするのでしょうか。


*ユールサバト*

12月21~22日頃(太陽山羊座♑0度の日) ※2022年は22日

太陽神の復活の日

シンボル:車輪(太陽)、光、希望、約束


祭壇(altar):キャンドル、常緑樹、ヒイラギ、ヤドリギ、松ぼっくり、トナカイ

(キャンドルの灯を絶やさないようにします)


ヤドリギ、ミスルトゥ… 神聖な木。病を治す。解毒作用、魔除け、悪を遠ざける魔法の力。 さらに豊饒の象徴でもある。)


(トナカイや鹿など角のある生き物は角のある神-Honed God-の象徴。ユールの日に女神によって角のある神、男神は生まれ変わり、よみがえる。)



カラー:赤×緑、白×銀、ミッドナイトブルー×ゴールド


食べ物:ドライフルーツ、スパイス入りクッキーやドリンク、シナモン、クローブ、ナツメグ、キャラウェイシードとナッツのケーキ


(キャラウェイシードとドライフルーツやスパイスの入ったユール・ログのケーキ。ブッシュ・ド・ノエルはユール・ログを模したもの。)


(柑橘類は太陽の象徴。ドライオレンジやシナモンスティックを飾って魔除けにしたり、スパイスの入った飲み物で体を温めよう。)



ハーブ:ラベンダー、セージ、ローズマリー、ジュニパーベリー


アロマ:フランキンセンス、ミルラ、パイン、シダー、スウィートオレンジ


ジュニパーベリー…清涼感あるスパイシーでウッディーな香り。ジンの香りづけに使われる。霊的なプロテクト、空間の浄化、死と再生の意味。ユールの豚肉やジビエの料理にも。)


フランキンセンス…キリスト生誕の際に捧げられた3つの品のうちのひとつで、薫香として教会で焚かれることも多い。魔女ももちろん使う。ウッディーでスパイシーな中に柑橘系がほのかに香る。若さと美を保つ。のどや鼻の不調にこの香りをかぐとすっきりする。心を落ち着かせる。)


(魔女は夏の間に収穫したハーブを乾燥させておき、長い冬をのりきる。精油やスパイスと調合しさまざまなポーションを作り、体の不調を調えたり、美を保ったり、空間を浄化したり、神々に香りの捧げものをする。)



ユールは1年でもっとも夜(闇)の長い日でもあります。

炎や灯りを絶やさず、魔を寄せつけないように空間を浄化し、体を温める食事をします。

そして、神々に捧げものをして自然に感謝し、祈りと誓いを立てます。

静かな闇の中に身を置きながら、太陽の光に思いを馳せ、自らの中に力を呼び覚まします。

そして、長い冬を乗り切る活力を生み出すのです。



クリスマスの元になったとも言われるユールサバト。

そこには長く暗い冬を乗り越えるためのゲルマンの人々の知恵、温かさや希望の光、命への願いを感じます。


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