魔女の夏の収穫祭 ルーナサ

魔女たちの収穫祭、真夏のサバト「ルーナサ(Lughnasadh)」について、まとめました。
太陽の恵みに感謝し、みんなで収穫をお祝いしましょう!

毎年8月1日は、ケルトの民にとって第1収穫祭(秋にかけて3回祝う)であるルーナサの日です。

夏至(リーザ)と秋分の日(メイボン)とのちょうど中間地点にあたり、夏の終わりを感じ始める日でもあります。


ルーナサのルーとは、古代ケルトの太陽神ルー(Lugh)のことであり、戦いと光の神です。

太陽神ルーを讃え祈りを捧げることで、穀物にルーが宿り、大きな実りをもたらすと考えられました。



また、ギリシャ神話に登場するデメテルとも関連付けられます。

大地と豊穣の女神デメテルは、穀物とくに大麦の実りと深く関わる女神。

デメテルは実りをもたらすと同時に、機嫌を損ねるとたちまち人々を飢饉に陥らせる場合もあります。

大自然は厳しくも優しい。

そんな象徴であるデメテルに思いを馳せてみるのも良いでしょう。


ルーナサは何と言っても、パンのお祭りです。

ライ麦や雑穀の入ったどっしりとしたパン(グレインブレッド)をいただくのもいいですね。


また、夏の間にしか収穫できないベリーがたくさん採れたら、まとめてジャムにしておきましょう。

ベリー類にはポリフェノールがたくさん含まれていて、アンチエイジングに効果的です。

雑穀たっぷりのパンに塗っていただけば、それだけでごちそうに。


太陽の光をたっぷり浴びた夏野菜たちも、栄養満点です。

美味しくいただきながら、太陽のエネルギーを体内に取り込みましょう。



魔女たちは夜に活動するイメージがあるかもしれません。

でも、夜の闇を楽しめるのは、「必ず夜は明ける」ということを知っているから。

魔女たちは月(闇)の女神だけではなくて、太陽(光)の神も同じように尊びます。

ルーナサを境に、また一歩一歩秋に近づいていく季節の移ろいの中で、今しか味わえない太陽の光を全身に受け止めます。



日本では、美容面などにおいて何かと悪者扱いされがちな太陽光線(紫外線)ですが、太陽の光には肉体的にもメンタル的にも、とても良い効果がたくさんあります。

太陽の光は、宇宙からのエネルギーそのものです。

たとえば植物を育てた方ならわかると思いますが、植物たちにとって太陽の光に勝る肥料はありません。

猫はひなたぼっこが好きですが、猫は太陽光を浴びることで皮膚にビタミンDが生成されます。それをグルーミングすることで、摂取しているといわれます。


もちろん、過剰に浴びるのはよくないですが、人間にも有益な太陽エネルギー。有効に取り入れないともったいないかもしれませんね!



黄金色に輝く太陽の光を浴びながら、かすかに感じる秋の気配。

魔女たちの夏の収穫祭で、今年もたくさんの実りをもたらしてくれた大地に感謝の祈りを捧げましょう。



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