魔女の四季 ~8つの「サバト」とは?~



ベイビーウィッチ(小さな魔女)のみなさん、こんにちは!

いよいよ明日はユールですね。


魔女の1年のはじまりにはいろいろな説がありますが、1年のうちで最も昼が短いユールの日を1年のはじまりとする説があります(太陽が生まれ変わる日)。


せっかくなのでこの機会に、魔女の1年の祝祭・8つのサバトについてまとめていきたいと思います。



魔女のサバトとは?


まず最初にサバト(Sabbat)とは、何でしょうか。

直訳すると“安息日”となりますが、魔女あるいは異教徒のサバト(Pagan Sabbat)は、古代ケルトの伝統や自然の神々への畏敬、感謝、祈りが込められた大切な祝祭になります。


1年を通して巡りゆく季節の流れを感じ、宇宙の法則にふれ、光(男神)と闇(女神)の出会いを祝し、自然を学び、魔法の力を磨いてゆくのです。




8つのサバトの種類と時期


8つのサバト(8Sabbats)は以下になります。


*12月 

 ユール(Yule) 冬至 <山羊座0度>

*2月 

 インボルク(Imbolc) 節分 冬至と春分の中間地点

*3月 

 オスタラ(Ostara) 春分 宇宙元旦 <牡羊座0度>

*5月 

 ベルテーン(Beltane) 春分と夏至の中間地点

*6月 

 リーザ(Litha) 夏至 <蟹座0度>

*8月 

 ルーナサまたはルグナサード(Lughnassadh) 夏至と秋分の中間地点

*9月 

 マーボンまたはメイボン(Mabon) 秋分 <天秤座0度>

*10月 

 サウィン(Samhain) 秋分と冬至の中間地点


私たちになじみのあるキリスト教のイベントとも重なりますし、古くから自然を尊んできた日本人の季節の行事とも似ていますので、覚えやすいかと思います。


サバトのうち分点と至点の日付は、天文上の歳差運動により年によって異なります。

占星術的には、季節のはじまり活動宮の0度にあたります。


インボルク、ベルテーン、ルーナサ、サウィンの日付は決まっていますが、ちょうど各分点・至点の中間にあたり、それぞれ大きなお祭りが催されます。



魔女の祝祭、8つのサバトのテーマ


それでは、各サバトを見ていきましょう。

なお、2023年のサバトの日付を日本時間で記載していますので、ご参考までに。


ユール(yule)

(2022年12月22日06:48)

(2023年12月22日12:27) 

冬至 1年で最も昼が短く夜が長い日 光の死と再生 希望 誕生

魔女たちは暗闇の中に入り、火を灯し続ける。静かな思考と瞑想の時。

この年を振り返り、新たな年にまた可能性の光を見出す。



インボルク(imbolc) 

(2月1~2日)

節分(日本の節分は2023年2月3日)

冬至と春分の中間地点 冬の眠りから魂が目覚める 浄化 始動 試練

リリース。住環境と体・心の大掃除。

もともとケルト神話の女神ブリギットの聖日だった。

(キリスト教が入ってのち、聖燭節と同一視されたとも。)

新しいものを取り入れるために、古いものを手放し空間を空けておこう。



オスタラ(ostara) 

(2023年3月21日06:35)

春分 宇宙元旦 イースター 復活祭

昼と夜の時間が同じになりこの日から昼の方が長くなっていく 春の訪れ 出会い 種まき

ゲルマン民族の春の女神Eostreが由来とされている。

春の到来を祝い、願いを込め、種を植える儀式を行います。

(キリスト教のイースターの日付は春分以降の満月のあとの最初の日曜日、という複雑な定義があり、各宗派により論争がある)


ベルテーン(beltane)

(4月30日~5月1日)

ヴァルプルギスの夜 夏のはじまり 光り輝く季節 植物の精霊 豊饒 歓び

4月末日の夜には大がかりな篝火がたかれ、人々は踊り明かす。森から魔女や精霊たちが降りてきて、不思議なことが起こると言われる。

ヴァルプルギスは聖女の名前で、悪霊やペストなどを退散させた。魔女狩りとの関連も伝わるが、この夜は魔女にとっても盛大な祭りである。

明くる日、5月1日はメーデーとしても知られる。メイポールが立てられ、人々はリボンをもってダンスを踊る。




リーザ(litha) 

(2023年6月21日23:57)

夏至 1年で最も昼が長い日 太陽の日 豊かさ 集大成 外向き

太陽が最強の日、夏の女王との結婚をお祝いする。

魔女たちは小高い丘に集まり火を焚きながら、最強の太陽の日の出を待つ。

朝になったら森に入って、エネルギーが最大のハーブを収穫する。

 

ルーナサまたはルグナサード(Lughnassadh) 

(8月1~2日)

夏の収穫祭 夏至と秋分の中間地点 収穫のはじまり 望みと怖れ 労働の後の癒し

パンのお祭り。収穫の時期が始まるお祝い。初めて収穫し脱穀した小麦でパンを作り、神々に捧げる。

恵みと夏の絶頂の季節に感謝しつつ、収穫が十分であるか不安や恐れも入り混じる。



マーボンまたはメイボン(Mabon) 

(2023年9月23日15:50)

秋分 秋の収穫祭 この日を境に夜が長くなっていく 手放し 闇(死)に向かっていく 感謝

マーボンはウェールズ地方の狩りの守護神。

この日を境に、また日ごとに闇が長くなっていく。

与えられたものに感謝し、不必要な習慣や人間関係、無駄なこだわりなどを、落ち葉のように手放していく時期。


サウィン(Samhain) 

(10月31日~11月1日)

ハロウィン 最後の収穫祭 先祖を思い出し感謝する あの世とこの世の境い目が曖昧になる日 魔法とミステリー 死後の世界

多くの魔女たちにとって、1年で最も重要な祝祭の日。

この日が魔女たちの大晦日という説もある。

今年1年の実りに感謝し、ごちそうや飲み物を神々と先祖に捧げる。

この日は冥界とこの世の境が曖昧になる。

亡くなった愛する人々に思いを馳せる大切な日。

ハロウィンの起源であり、当時キリスト教を布教するために土地の祭りと結びつけ、聖人が戻ってくる万聖節とされた。



2022年はどんな年でしたか?


魔女たちは1年を通して巡りゆく季節を感じ、恵みに祈り・感謝し、自らと対話し、皆と歓びを分かち合います。


今年は皆さまにとって、どんな年でしたでしょうか。


喜び、悲しみ、楽しみ、怒り、不安。


いろいろな体験をされたかと思います。そのすべてを今は糧として。


光も闇も愛おしく。


また再び、新しく生まれ変わった気持ちで新しい年を迎えましょう。


来年は魔女たちのサバトを参考に、季節の循環を楽しんでみるのもいいですね✨


当サイトもますます皆さまに楽しんでいただけるよう、充実させていきたいと思います。


2023年もどうぞよろしくお願いいたします✨✨


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